こんにちは、千歳烏山整体院の田邊です。
今回は、スキーでの転倒をきっかけに膝を痛め、半年以上にわたって痛みが続いていた20代のIさんの改善事例をご紹介します。
Iさんが膝を痛めたのは、スキーに行った際に転倒したことがきっかけでした。
しばらく様子を見ていたものの、痛みは引かず整形外科を受診。そこで「半月板損傷」と診断されました。
しかし、その後の治療は「経過観察」として鎮痛薬の処方のみ。
Iさんご自身も「時間が経てば良くなっていくかな?」と思われていました。
ところがその後も痛みはなかなか改善されず、特にかがんだ姿勢をとる仕事中に強く痛みを感じるようになっていました。
Iさんが当院に来られた際も膝の内側に不快な痛みがあり、特に深く膝を折るような行動、正座やしゃがみ込みが困難な状態でした。
丁寧に身体を観察してみると、長年の姿勢のクセから骨盤や背骨のバランスに歪みがあり、それが太ももの筋肉に余計な緊張を生んでいました。
この緊張が、膝関節に継続的な圧力をかける状態をつくり、結果として半月板の損傷部位に余分な負担をかけ続けていたと考えられました。
半月板の損傷は、血流が乏しい組織であるため自然治癒しにくいのが現実です。
しかし、損傷そのものが痛みを生んでいるとは限りません。
重要なのは、「損傷部位にこれ以上の負担をかけないこと」。
当院では、Iさんの姿勢のバランスを整え、太もも(特に大腿四頭筋)の過緊張を緩和することで、膝関節への過剰な負荷を取り除く施術を行っていきました。
施術を開始して1か月、Iさんは「かがんでも痛みが出づらくなってきました」と実感されるようになりました。
日常生活でも膝をかばう動きが減り、動作の滑らかさも戻ってきました。
施術開始後3か月も経つと「痛みが出る瞬間がもうなくなりました」とのこと。Iさんにも安堵の表情が見えました。
半月板の損傷自体はまだ残っている可能性がありますが、それでも「痛みが出ない身体の状態」に変えていくことができたのです。
現在では1か月に1回のペースでご来院いただき、趣味であった筋トレについても逐一状況をご報告いただきながら、再度膝に負担が出ないよう調整を続けていただいています。
半月板損傷と聞くと、手術や長期間の安静をイメージされる方も多いかもしれません。
しかし、必ずしもそうとは限りません。
今回のIさんのように、姿勢や筋肉の使い方を見直すことで、損傷部位への負担を軽減し、痛みの出ない体に整えていくことは可能です。
膝の痛みでお困りの方、痛みの原因がわからず悩んでいる方は、ぜひ一度当院にご相談ください。