こんにちは。千歳烏山で整体院を営んでおります、整体師の成田です。
今回は「原因がはっきりしない腹痛に長年悩まされていた50代女性のTさんが、整体を通じて症状の改善を実感された」という症例をご紹介いたします。
このケースは、「病院では異常なしと言われたが症状が改善しない」「ストレスや自律神経の乱れが原因かもしれない」とお感じの方にとって、大きなヒントになるかもしれません。
Tさんは50代前半の女性で、ここ数年、みぞおちから下腹部にかけての慢性的な腹痛に悩まされていました。痛みは波があり、仕事が忙しい日や人間関係のストレスを感じた日には特に強くなる傾向があるとのこと。
複数の内科・婦人科を受診されましたが、内臓に明確な異常は見つからず「ストレス性かもしれませんね」と言われただけ。処方された薬も効果が乏しく、「どうにかしたい」という思いで当院にご相談くださいました。
初回は60分以上かけて詳しくカウンセリングと検査を行いました。
特徴的だったのは以下の点です:
腹部に触れると、みぞおちからへその周囲にかけて硬さと圧痛(押すと痛み)がある
肋骨の動きが悪く、呼吸が浅い
頸部や背中、骨盤に強い緊張が見られる
睡眠の質が悪く、夜中に何度も目が覚める
デスクワーク中心の生活で、ほとんど運動習慣がない
これらのことから、「自律神経の乱れ」および「筋膜の過緊張による内臓の機能低下」が腹痛の大きな要因であると考えました。
Tさんへの整体は、強い刺激を避け、リラックスと自律神経の調整を目的としたソフトなアプローチを中心に行いました。
具体的には:
横隔膜や肋骨の可動域を広げる調整
背骨(特に胸椎〜腰椎)のゆがみを整える施術
骨盤と内臓の位置を正しくするための手技療法
足元の筋肉や股関節のバランス調整
また、Tさんの生活習慣に合わせて「寝る前の深呼吸」「朝の軽いストレッチ」「湯船に浸かる習慣」など、自宅でできるセルフケアもお伝えしました。
初回の施術後は、「少しお腹が軽くなった感じがする」とのことでした。
3回目の施術が終わるころには、「腹痛の頻度がかなり減り、夜もよく眠れるようになった」と実感を語ってくださいました。5回目には腹痛がほぼ感じなくなり、仕事中のストレスによる悪化もなくなったそうです。
現在は月1回のメンテナンス施術を継続され、再発防止と体調管理に役立てていただいています。
「整体でお腹の痛みがよくなるなんて…」と驚かれる方も多いのですが、内臓も筋肉や筋膜、骨格と密接につながっています。
特に横隔膜や肋骨、背骨まわりの緊張が続くと、内臓の働きが制限され、自律神経のバランスが乱れやすくなるのです。これが原因で、病院では異常が見つからない「機能性腹痛」が起こるケースも少なくありません。
整体は、筋膜・骨格・自律神経の3つの側面から身体を整えるアプローチができるため、「原因がわからない不調」に対しても効果的な選択肢となる場合があります。
Tさんのように、「病院では異常がないと言われたけど、痛みが続いている」という方は非常に多くいらっしゃいます。
そのような場合、体の歪みや自律神経の乱れが影響している可能性があります。薬に頼るだけでは改善しなかった不調も、整体という選択肢で大きく変わるかもしれません。
もし同じようなお悩みをお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。