O脚になる原因で最も多いのが、「内股グセ」です。
かかととつま先を揃えて立って膝のお皿が正面ではなく内側に向いているようなら、内股グセがあると言えます。
膝の隙間が無いという人でも膝のお皿が内側に向いている「隠れO脚」の状態になっている人も大変に多いです。
O脚の方で、膝のお皿の位置を見ると内側に向いているのに内股グセがあると「いえ!私はがに股で困っています!」という方がいらっしゃいますが、長くなるのでこちらでは内股=O脚ということでこの後も続けさせていただきます。
では、なぜ日本の女性にO脚=内股グセが多いのかというと、歴史をさかのぼると和服の文化があります。
和服は、内股で歩かないとはだけてしまいます。
男性の和服は多少はだけて見えても問題ありませんが、和服を皆が着ていた時代には女性の着物がはだけている状態はみっともなくうつりました。
時代劇などを見ても、女性は内股で小股で楚々と歩いている様子が見えます。
これに対して、欧米のドレスや韓国の民族衣装のチマ・チョゴリなどはスカートの部分が広がって出来ておりまっすぐまたは、外股に足を踏み出して歩いても問題がありません。
では、現代ではどうでしょうか?
現代では和服を着るのは一部の方になりました。
服は洋服がほとんどでここに日本と海外との差はありません。
現代では、日本風の家屋が問題になっているのではないかと推測できます。
日本風家屋の大きな特徴は、いわゆる和室といった畳床であることです。
畳には直に床に座るので、男性ならばあぐらなど膝を外股にして座れますが、私が子供の頃の時代は(1990年代)女の子があぐらをかくのは、はしたないとされていました。
そのため、皆正座をするのですが、足がしびれて長く出来ないために正座を崩した横座りやぺったんこ座り(とんび座り、お姉さん座り、女の子座りなど多種の呼び名がある。)で座ることが多くなります。
このような座り方が股関節を内旋させるために内股グセが身につきます。
また、最近ではあまり見かけなくなりましたが、ティーン向けの女性ファッション雑誌のモデルの女の子のポーズが昔は内股のポーズで写っていることが多く内股が可愛いとされていたことも原因に挙げられます。
(注:ティーン向け雑誌の内容に詳しいのは4歳年下の妹がいたため家にティーンのファッション雑誌があったからです。)
現代の家庭では、椅子やソファーに座る家庭が増えてきているので今後O脚で悩む女性も少しづつ減っていけば、やはり床での生活が長いことがO脚に繋がっているという証明にもなるので今後の動向をうかがってみたいと思います。