春めいた気候が数日続いたかと思ったら真冬の寒さになったりとなかなか気候が安定しませんがある程度寒いほうがマラソンなどの持久系の競技は記録が出やすいものです。
マラソンネタがついついシーズンだから増えてしまいます。
以前のブログでもマラソンによるスポーツ障害を書きましたが、元々スポーツトレーナーのまねごとをしていたのでスポーツメンテナンスが好きなんだなと実感します。
今回は、マラソン愛好者の患者さんで走っていると段々左膝がいつも痛くなりランナー仲間と一緒に走った時に左肩が15km付近に来るといつも下がってくる癖があると言われた。
自覚はなかったが複数の仲間に言われたので間違いなく下がる癖があるようだ。
意識して左肩が下がらないように走ってみたら今まで痛くなったことのない右腰が痛くなってきた。
マラソンを走ると必ず終盤に左ひざが痛くなってくるので治したい。とのご相談でした。
短い距離であれば肩の高さは変わらないということなので、元々の側弯症ではないことがわかる。立位で診ても肩の高さは変わらない。しかしながら立位で骨盤の左回旋、わずかながら右の腸骨稜が高いのが蝕知できた。
座位で姿勢を見てみると顕著に肩の高さが違い腸骨稜の高さもちがう。
普段はデスクワークを長い時間しており足を組むことも多いようでした。足を組むのは良くないとはわかっているが足を組まないと落ち着かないとのこと。
普段仕事をしていて週末のスポーツ愛好家に多いのですが、日常の歪みを抱えたままスポーツを行っていることが多く、今回のWさんのように昔からランニングをしていてフォームにも人一倍こだわりがある人には、矯正して日常の癖が出ないように走ることができます。
しかしながら、疲れが出てきて意識してフォームを保てなくなると日常の癖が表れてくることが多くあります。
今回のWさんも同様に疲れが出てくる15kmくらいから段々日常の左肩が傾く癖が出てきてそこから残り30kmほどを走ると左の膝にかかる負担の大きさで膝が痛くなるようであった。
日常の歪みを改善し、足を組まずに座るコツを身に着けてもらうことで座位で肩が傾く癖が抜けてきた。
その後2か月ほどかけて傾きが出ないように矯正していくとランニング時に傾く癖が抜けたようでフルマラソンを走っても左膝だけが痛むということはなくなり、仲間からも傾く癖が治ったと言われた。
以前よりも長距離のランニングが楽になり、ウルトラマラソンに挑戦し100km走ったらさすがに全身痛くなったが、左膝だけが痛いということはなく、左膝も以前より痛みが少なかったと喜んで完走の思い出を話してくださいました。
人間が100km走るということに私としては驚きだが(笑)
人間のポテンシャルは凄いなと感じました。