今回は、産後3か月のお子様を育児中の30代女性の方が、朝起きてすぐに足が着けないほどのかかとの痛みに悩まされていたケースをご紹介します。
結論からお伝えすると、この症状はふくらはぎの過緊張による初期の足底腱膜炎のような状態であり、背骨のバランス調整によって身体への負担が左右均等になったこと、さらに育児による疲労が施術によって緩和されたことで改善へとつながりました。
ご来院時には「朝一歩目がとにかく痛い」「しばらく歩くと少し楽になるが違和感が残る」といった典型的な症状が見られました。
産後というタイミングもあり、ご本人は「体重が増えたからかも」「抱っこが多いから仕方ない」と半ば諦めているご様子でした。
産後の女性の身体は、ホルモンバランスの影響によって関節や靭帯が緩みやすくなっています。
そのため、妊娠前と同じように身体を使っているつもりでも、実際には特定の部位に負担が集中しやすい状態になっています。
この方の場合、特に影響が大きかったのが育児中の姿勢でした。
抱っこや授乳、おむつ替えなど、どうしても前かがみになる動作が多く、無意識のうちに重心が前方へ偏っていました。
その結果、ふくらはぎの筋肉が常に緊張した状態となり、足裏の筋膜を引っ張り続けてしまっていたのです。
さらに背骨のバランスを確認すると、左右の体重のかかり方にも偏りがあり、片側のかかとにより強い負担がかかっている状態でした。
このような状態が続くことで、朝起きた直後に強い痛みとして現れていたと考えられます。
施術ではまず、背骨の歪みを整えることから始めました。
背骨は身体の軸となる部分であり、ここが乱れると全身のバランスが崩れ、結果として末端である足に過剰な負担がかかります。
背骨の調整を行うことで、左右のバランスが整い、体重が均等にかかる状態へと変化していきました。
これにより、特定のかかとに集中していたストレスが分散されていきます。
同時に、ふくらはぎの過緊張を緩める施術も行いました。
筋肉の柔軟性が戻ることで、足底への牽引力が軽減され、炎症が起こりにくい状態へと変わっていきます。
また、育児による慢性的な疲労も見逃せないポイントでした。
睡眠不足や同じ姿勢の繰り返しによって全身がこわばっていたため、リラックスできるような施術を取り入れることで、自律神経のバランスも整えていきました。
初回の施術後から「少し軽くなった感じがする」と変化を感じていただけましたが、特に大きな変化が見られたのは3回目以降でした。
「朝の一歩目の痛みがかなり減った」「日中の違和感も気にならなくなってきた」といったお声をいただき、順調に回復していきました。
最終的には、朝の痛みもほとんど感じなくなり、抱っこや外出も不安なく行える状態にまで改善しました。
ご本人からは「もっと早く来ればよかった」とのお言葉もいただいています。
今回のケースのように、かかとの痛みという一見局所的な症状であっても、実際には背骨のバランスや筋肉の緊張、そして育児による疲労の蓄積など、さまざまな要因が関係しています。
特に産後の時期は、身体が大きく変化しているタイミングでもあるため、不調をそのままにしてしまうと長引いてしまうケースも少なくありません。
当院では、その場しのぎではなく、身体全体のバランスを見ながら根本的な改善を目指した施術を行っています。
同じように「朝の一歩目が痛い」「かかとが気になる」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。