karte.21 寝違えの原因は呪われた枕?

お盆の連休期間の初日の朝一にかかってきた初診のOさんからの電話で今回のお話は始まります。

 

「朝起きたら首が動かせなくて困っています。」

いわゆる寝違いの様子で、丁度当日の予約が可能であったため予約を取り来院を待っていました。

ご主人に連れ添われていらっしゃったOさんは、頭を支えるのも辛そうで、自身の手で頭を支えながら来院されました。

 

カルテを書くのも辛いということで、ご主人に可能な限り記入をお願いして、いつも通り早速詳しくお話をうかがうところから始めます。

 

「呪われた枕のせいです。」

初めこの言葉を聞いた時、霊感のない私は「???」な状態でしたが詳しく話をうかがっていくと…

 

 

普段は他県に住んでいてお盆の季節になるとご主人の実家がある東京まで車で5時間かけていらっしゃる。

去年も一昨年もお盆の帰省の時に実家の寝具で寝ると朝起きて首が動かなくなる。

去年までは痛みはあったが、今回の痛みはこれまでに比にならないほど辛く藁にもすがる思いで来院された。

 

 

枕が変わると眠れない、枕が変わると首が痛くなるというのは良く聞く話です。

 

毎年のように実家の寝具で眠ると首の不調が出るとなると呪われた枕のせいというのもなんとなく共感できます。

 

 

寝違えは、胸部の筋肉が緊張することで頭部を前方に引っ張ることでそれ以上前に引っ張られないように頸部の筋肉が緊張し頸部をロックすることで起こります。

慣れない寝具と、ご主人の実家という緊張するシチュエーションで筋肉が過緊張しやすくなっています。

また、5時間のドライブでより疲労が溜まっていたのも原因として考えられます。

 

 

Oさんは、3日後には自宅に戻るため治療にかけられる時間も限られます。

初回は、とにかく胸部の筋緊張をしっかりと緩めることでひとまずは頭を支えられるようになりました。

 

自宅へ帰る5時間のドライブに対しても不安を感じていらしたので、とりあえず頭を手で支えずに立てるようになり少し安心された様子でした。

枕は、その日から使用ぜずにバスタオルで出来る簡単な寝姿勢のコツを伝えて初回は終わりました。

 

翌日にも来院いただき、昨日よりも首の可動域が広がりより安心した表情になっておりこちらもホッとしました。

 

3回目、最終日の来院の際には少し違和感が残るものの大きく動かさなければ痛くないということでなんとか自宅まで無事に帰宅できたようです。

 

 

この寝具を使うと痛くなるという不安が余計に痛みを増幅させていたようにも感じます。

寝違えは急に起こることなので不安になりますが、筋肉のロックを外してあげれば確実に良くなるものですので安心してください。

 

 

寝具の問題は悩まれている方が多いようですが、理想はどんな寝具にも適応できる体の状態を作ることが大切です。

道具は必ず使っていればへたって形状が変わってしまいますので、ご自身の体が適応できる状態でなければ不調を引き起こすきっかけになります。

 

赤ちゃんや子供のようにどんな体制で寝ても不調が起こったりしない体を手に入れましょう。